妖警察・白黒〜大妖怪・羽衣狐編〜
{私は、自分が死んだことは自覚しているわ。最初はビックリしたけどね}
幽霊の中には、死んだことを自覚していない幽霊と自覚している幽霊がいる。自覚していない幽霊は、自分がまだ生きているって思ってて、成仏することが難しい。
{私が死んだあと、彼は落ち込んでいるの。仕事にも行かず、ずっと家に閉じ籠ったまま…私のせいで落ち込んでいるのなら、私は立ち直って欲しい!!だから、何かしたいと思っているのだけど…この通り、私は死んじゃったから、何も出来ないのよ…}
春美さんの話を聞いて、胸が痛くなった。春美さんの目から涙が流れる。
「春美さん、良かったら私、力を貸しましょうか?」
{え?どうやって?}
「手紙にするんです、春美さんの気持ち。篤夫さんに気持ちを込めて、手紙を書くんです」
{でも…私、死んでるのよ?手紙を書くなんて、どうやって…}
「言ったでしょ?私は人より少し特殊なんだって。私の言う通りにすれば、大丈夫ですから」
そう言って、春美さんにニッコリ笑いかける。私は鞄からノートとシャーペンを取り出して、春美さんに背中を向けた。
「それじゃあ、春美さん。私の背中に手を置いてください」
{こう?}
戸惑いながらも、春美さんは背中に手を置いた。
幽霊の中には、死んだことを自覚していない幽霊と自覚している幽霊がいる。自覚していない幽霊は、自分がまだ生きているって思ってて、成仏することが難しい。
{私が死んだあと、彼は落ち込んでいるの。仕事にも行かず、ずっと家に閉じ籠ったまま…私のせいで落ち込んでいるのなら、私は立ち直って欲しい!!だから、何かしたいと思っているのだけど…この通り、私は死んじゃったから、何も出来ないのよ…}
春美さんの話を聞いて、胸が痛くなった。春美さんの目から涙が流れる。
「春美さん、良かったら私、力を貸しましょうか?」
{え?どうやって?}
「手紙にするんです、春美さんの気持ち。篤夫さんに気持ちを込めて、手紙を書くんです」
{でも…私、死んでるのよ?手紙を書くなんて、どうやって…}
「言ったでしょ?私は人より少し特殊なんだって。私の言う通りにすれば、大丈夫ですから」
そう言って、春美さんにニッコリ笑いかける。私は鞄からノートとシャーペンを取り出して、春美さんに背中を向けた。
「それじゃあ、春美さん。私の背中に手を置いてください」
{こう?}
戸惑いながらも、春美さんは背中に手を置いた。