riality
この日は一日中
浩也が尽くしてくれた
罪悪感が残ったままだ
どんどん
増えていく罪悪感
「由愛、元気ないな」
「そんなことないよ」
わたしはさっきからずっと
ごまかしている
元気がないわけではない
ただもう自分が最悪すぎて
胸にざわついている
「どこかいくか?」
「そんな気分でもない」
ほんとうに
浩也には申し訳ないことをしている
だけど
あの時本当に救われた
人の体がこんなにもあったかいなんて
久しぶりに感じた