ドラマチックSボーイ




「や、あの、えーと…」


ついさっきまでいた『マイ』を呼び寄せようとする。


しかし。



「…上原舞に戻ってるみたいだから言わせてもらうけど。」


静くんにあっさりバレてしまった。


でも静くんも滝沢静の口調に戻っている。


「なん、ですか…?」


「俺の野望はもうひとつあるんだ。」


もうひとつ…?


「もしかして、また私を巻き込む気?!」


静くんの野望で私は芸能界デビューをしてしまったというのに、

もうひとつも私に関わることなら、私の人生めちゃくちゃだよ!!




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