ドラマチックSボーイ
1*家族の反応
今日はいつもの朝ではなかった。
昨日、とりあえず芸能界デビューを果たした私は
一晩寝ても実感が沸かず、目覚まし設定した時間よりも早く起きてしまった。
「あら、おはよう舞。
珍しいわね、早起きなんて。」
リビングに入ると、お味噌汁のいい匂いに包まれていた。
まだ朝ご飯の準備をしているママは、
昨日の出来事があったにも関わらずいつも通りに接してくる。
「なんか…早く目が覚めちゃって。」
「そりゃあ、あんなことがあるとねえ…」
「…昨日、何でビックリしなかったの?」
ネギを切りながらほくそ笑むママに、昨日から気になっていたことを訊いてみた。