ドラマチックSボーイ




「それより、学校は大丈夫なの?
舞はただでさえ頭悪いし、欠席が続くと留年しちゃうんじゃない?」


ママが嫌味ったらしくそう言った。

私は箸を止め、反抗する。


「なっ…!あのねえ、芸能界ってデビューしたらすぐ売れるワケじゃないの。
しばらくはいつも通り学校に行けるから、安心してよ!!」


「舞の『安心して』は余計安心できないな。」


……は………?


突然、背後からの声に私はバッと振り返る。



ブッ…!!


声の主はソファでテレビを観ながらくつろいでいる。

その光景にご飯粒が数粒ふき出した。


「…汚ねーよ。」


「なっ、なんで静くんがここに?!」


「まあ、静くんおはよう!」


「おはようございます。」


朝1番のキラキラスマイルを振りかざした静くんが、
気づかぬうちに我が家へ侵入していた。


なにが『おはよう』だよママ…!!




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