ドラマチックSボーイ




「おい舞。今、俺が女装したら姉貴と瓜二つだって想像したろ。」


ギックー!!

静くんに思っていたことを完璧に当てられてしまった。


…エスパー…?

めちゃくちゃ怖いんですけど…。



「姉貴、迎えに来なくていいっていったろ。」


「あら、私はマイちゃんのマネージャーよ?
迎えに来て当然じゃない。」


「…じゃあ俺は電車で行く。」



そんなにお姉さんに迎えに来てもらうのが嫌なのだろうか。

静くんは怯みながらもお姉さんを睨みつける。



「ねえ、せっかく鈴さんが迎えに来てくれたのにどうしてそんなに嫌がるの?
それに静くんともあろう人が電車に乗ったら大騒ぎだよ!」


「そうよマイちゃん!もっと言ってやって!!」

私を盾のようにして後ろからお姉さんが反抗する。


静くんは大きな溜息を吐いたてから、渋々車のドアに手をかけた。


「…マイ、売れるまでは電車で通え。
1度乗ったらわかるから。」


「………?」




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