ドラマチックSボーイ
まのかちゃんは、私の憧れだった。
たった6歳でたくさんテレビに出られることが
とにかく羨ましかった。
いつか、まのかちゃんのような女優さんになりたい。
そう、思っていたのに…
「嘘…信じられない!
舞ちゃんとこんな所で逢うなんて!」
「う、うん…元気だった?」
今目の前にいる彼女は、とても私が憧れるような姿ではなかった。
お尻だけが隠れるショートパンツに
自然と胸元に視線が行ってしまうタンクトップ。
そこまで伸びる髪の毛は、金色がかった茶色にゆるいパーマがかかっていた。
よく目を凝らさないとまのかちゃんだと気付かないと思う。
そこまでに今のまのかちゃんは当時のまのかちゃんを感じさせない風貌だった。