ドラマチックSボーイ
キキー…ッ
鈴さんが質問したと同時に、
赤信号によって暴走車は止まった。
弾む息と心臓を整えながら私は答えに戸惑う。
静くんの後姿を見たあの日から、
…いつも静くんのことばかり考える。
それは、ファンの時とは違う…気がする。
「舞ちゃん?」
「え?あ、ハイ。
静くんは…………。」
………あれ?
そういえば最近、静くんと喋ってない……。
でも今仕事が落ち着いてるのか、静くんは毎日学校に来て、
朝から夕方まで静ファンたちの歓声を轟かせている。