ドラマチックSボーイ
「…まさかとは思うけどさ…
舞ちゃんもしかして…」
「…そんな感じです。」
女の勘は凄いっていうけど、
鈴さんはすぐ私が考えていることを見破ってしまった。
大きな溜息を吐いた鈴さんが、
真剣な眼差しで私を見つめた。
「これも言ったの何回目かしら…
舞、早くマイに切り替えなさい。
今は仕事中よ。」
「あ……っ」
そう、だった。
こんなことで仕事が出来ないなんて私…
自分の未熟さに涙が出てくる。
初めての仕事
私のデビューの明暗が決まる、
大切な仕事なのに……