ドラマチックSボーイ
私も慌ててお辞儀をしてから自己紹介する。
「先週デビューしました、
上原マイと言います…。」
「マイちゃんがデビューした生放送観たよ。
すごい綺麗な子だなって思った。
今回相手役として一緒に仕事出来て嬉しいよ。」
「……ッ!!」
『綺麗な子』
彼がサラッと言ったその言葉を私は聞き逃さなかった。
綺麗なあなたに『綺麗』と言われて
なんだか恥ずかしい。
みるみるうちに頬がほてっていく。
「浮気しちゃだめよ。」
「きゃあッ?!」