ドラマチックSボーイ
超至近距離で見つめる鈴さんのドアップに驚き、
ガタっとイスの音を鳴らして後退した。
「浮気?」
「あ、いや浮気とかしてないし、
大体付き合ってもいないからっ!!」
ポカンと首を傾げる樹くんに、
私はさらに顔を赤くして否定する。
鈴さんは呆れたように溜息をひとつ吐き言葉を続ける。
「マイちゃん『綺麗』以降聞いてた?
大切なのはそこじゃないわよ。」
「もっもちろん聞いてました!!
一緒に仕事するって…」
私なんかのポスター撮影のためにトップモデルなんて勿体ない気がするけど、
大きな戦力となることは確か。