ドラマチックSボーイ
誰もいなかったハズの空間で
突然かけられた声に私は瞬時に起き上がり後退する。
ドアに背中をあずけて腕を組んでいる静くんが見つめていた。
その目は…見る限り、機嫌があまりよろしくないと思う。
「い…っ、いつから居たの?」
「最初から。」
「……そ、なんだ……。」
不機嫌な静くんに即答された私は何も言えない。
ていうか…いくら私がボーっとしてたからって息殺しすぎだよ!
「なに、あれ。」
「へ……?」