ドラマチックSボーイ





スタジオの廊下で偶然如月まのかと出会ってしまった。



俺は何も言わずに顔だけ振り返る。



「今度のポスター撮影よろしくね!
あと…聞いたと思うけど、マイちゃんと対決することになったんだ。
一応静くんはアタシのチームに入ってるから、マイちゃんとは……」


「わかってるよ。」




要するにマイは敵



撮影当日まで関わるなってことだろ。




「…じゃあ、よろしくね!絶対勝とうね!」



俺との共演が確実になったことが嬉しかったのか、
如月まのかは余裕の笑みでそう言って立ち去った。




俺がアイツと共演することを知ったらマイはどんな顔をするだろう。




いや…何期待してんだ俺……




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