ドラマチックSボーイ
目の前に一人の女性が現れた。
30代後半の…そして、シズカちゃんにそっくり。
4歳の頃のシズカちゃんしか知らないけど、…似てる。
ということは…
「久し振り上原さん!」
シズカちゃんのママ!
めちゃくちゃキレー…
うちのママとは大違いだ。(失礼ね、これでも同い年よ)
シズカちゃんの大人バージョンにしばらく見惚れていると、
目が合ってしまった。
「もしかして…舞ちゃん?!」
清楚な外見を崩すかのようにいきなり大きな声で言われ、思わず肩が上がる。
びくびくしながら頷くと目の輝きが変わったのが見えた。
「キャーッ!!おっきくなったね!てか顔変わんない!
可愛すぎ!娘にしたあーい☆」
38歳が発する言葉とは思えない程、興奮中のシズカママ。
…清楚の欠片もない。
あ…思い出した。昔、シズカちゃんの家にお邪魔した時は
いつもこんなテンションで迎えてくれたっけ。
「今日も舞ちゃん可愛いーっ♪」
て言いながらこんな風に…
「瞳さん…舞の髪崩れる…」
ギューって抱きつかれてたっけ。
「あ、ごめんなさい☆」
ママありがと…