ドラマチックSボーイ




突然鈴さんが一回り大きな声でそう叫んだ。


私はビックリして自然と振り返る。



「鈴…さん…?」



そこにはいつも綺麗な鈴さんの顔が、

大きく歪んでいた。



鈴さんはその顔を戻すことなく



「イメージガール…まのかにするって。」



低く、小さく、大きな溜息とともに吐き出した。




「え………?」




それはまだ、私の輝くことを許されないと妨害するかのような電話だった。





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