ドラマチックSボーイ
「はあー…」
2人を見送った後、静のママが溜息を吐く。
「あら?どうしたの?」
ゆっくりしてこいとは言ったものの、
わが息子の『核』を知っていることを思い出すと、
急に罪悪感でいっぱいになった静ママ。
さっきの明るさはどこへやら。
「なにもなければいいけど…。」
「は?」
「いや、こっちの話。さ、全部息子のおごりだからたくさん食べましょ!」
…でも、息子の恋を応援するのは悪いことじゃないし、
アイツも「これは本気なんだ」って真剣な顔して言ってたんだから
…ナニもないわよね。
もし、なにかしらあったら…ごめんなさい、百乃サン…(舞のママ)
瞳は不安を抱えたまま、食事を再開した。
この不安は、1時間後、的中する。