ドラマチックSボーイ



私の頭の中は
全ての言葉を失っていた。


何も、言えない。



きっと静くんは私と再会してショックを受けたはず。

私は6年も前に諦めて
ごく普通の高校生になった。



嫌われた、…かな。











「俺が怒ってると思った?」



え……


酷く優しい彼の声が冷たい空気を包んだ。



気がつくと私の頬は湿っていた。










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