ドラマチックSボーイ
「本音を言えば俺は『あっちの世界』で再会したかったよ。」
ズキン…!!
早まる鼓動と共に痛みが襲う。
静くんはなにがしたいの?
優しいと思ったらいきなり私を責めて、
楽しんでるの?
「……あ、」
気がつくと私の頬に一粒の滴が伝っていた。
「…泣かせるつもりは無かったんだけど、ね。」
「…!」
私の頬を静くんの手のひらが包み、
親指で滴を拭った。
彼の手のひらと同じくらい温かい声だった。