ドラマチックSボーイ
彼の腕の中にすっぽりと閉じ込められた。
思考が全くついていけない。
「俺は、舞が今普通の高校生だろうと
ずっと逢いたかったんだよ。」
え……
怒ってないの…?
「さっきはごめん。ついイジメたくなって。
…これからも、仲良くしてくれる?」
ずっとずっと溜まっていた複雑な気持ちが
薄れていく気がした。
「…うんっ!」
そして私は無意識に抱きしめ返してしまった。
12年前の『大親友』、『シズカちゃん』を。