ドラマチックSボーイ








「これは夢だ」と思ったときには
現実の世界へと引き戻されていた。


目を一気に開いたが、
映るものは暗闇。

一瞬「私、起きてる?」と自分を疑ったが


肩と口元に感じる重さで確信した。




「朝だよ、舞。」

「・・・っ!!」


…なんで、なんでなんで?!



わたし、朝っぱらからキスされた…?

よく思い返してみれば静くんからキスはこれが初めてじゃないことに気づいた。


に、2回目…



『なにすんの?!』など言えなかった私は
ただ目と口の開閉を繰り返すだけだった。










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