ドラマチックSボーイ
「………は?」
突然の質問に静くんは目を見開き
歪んだ顔を私に向けた。
「こっちが本当の静くん。違う?」
人差し指で彼を指して自信満々に当ててみた。
「……ブッ!ククク…ッ」
「?!」
私が言ったことをようやく理解できたのか、
いきなり吹き出し笑い始めた。
「な、なんで笑うの…?」
…もしかして逆だったりする?
「変わんねーな、舞は」
眼尻に浮かんだ涙を指で掬いながら彼は言った。
「舞は…?じゃあ静くんは変わったってこと?」
「舞から見たらそうなんじゃない?」
……私から見たら?
「とにかく。」