ドラマチックSボーイ
『先生方に挨拶に行く』
そう言って俺は舞を置いて学校に向かった。
静かな住宅街を歩きながら俺はこれからのことを想像した。
今は一緒に登校出来ないけれど…
堂々と隣同士で歩ける日が、『必ず』来ると。
「キャーーーッ!!静クーーン!!」
「すげえ!ホンモノだ!!」
校門をくぐると、思わず耳を塞ぎたくなった。
どこから出してるんだ?と言わんばかりの奇声で俺を迎える女子。
知っていながら「本当だったんだ」とほぼドッキリな顔をする男子。