君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨
報告が今日になってしまったのは、あの翌日から珍しく亜里沙が学校を休んでしまったからだ。
風邪で熱が出て数日休むって連絡を受けたときは、本当にびっくりした。
見た目と中身のギャップの激しい亜里沙は、儚げな外見とは裏腹に超人的に逞しい。
なにしろ、いくらスピードを落としていたとはいえ、鉄の塊りにぶつけられて救急車で運ばれても、捻挫と打ち身の軽傷で済んだくらいだ。
その亜里沙を寝込ませるなんて、どれほど恐ろしい風邪なのかと戦慄した。
うつすといけないから見舞いに来るなと言われて、様子を見に行けなかったから、ますます心配だった。