星の砂 **海と空の秘密**
「結婚しよう、ここみ。一生俺についてきて欲しい。」
花火は、いよいよフィナーレだ。
辺りが昼間になったような明るさに包まれた。
私は、きっと誰よりも幸せな女の子。
「うん。海斗大好き!!」
私がそう言うと、海斗は私を思い切り抱きしめた。
私も、思い切り海斗を抱きしめ返した。
「もう離さない。世界一幸せにしてやる。」
もう十分幸せなのに、海斗はそう言って、私にキスをした。
そして、星の砂を握っていた方の手を包んだ。
「よし!一緒に投げるぞ!」
私と海斗は、永遠の愛を誓いながら、星の砂を海へ投げた。
7つの星の砂は、夜空で輝きながら、海へと消えた。
海よりも深い、海斗の愛。
待ってるよ、海斗。
誰よりもずっと、愛してるよ。
花火が終わった後も、私たちは寄り添って、ずっと波の音を聞いていた。