星の砂 **海と空の秘密**


昼の一番忙しい時間帯も終わり、ちょっと遅めの昼休憩をもらった私たち4人は、しおかぜの裏で、俊兄の作ってくれた焼きそばを口にした。


何も話さず、黙々と焼きそばを食べる私と海斗を見て、雫と空が不思議そうに尋ねた。


「ここみと海斗ってば、どうしちゃったの!?今日は2人とも、やけに静かだね?」


「本当だよ。何かあった?」


「べっ、別にっ!?ケンカに疲れちゃっただけ!あはは!」


やばい。

声裏返っちゃったよ。


海斗は何も言わず、焼きそばを食べ続ける。

相変わらず、クールだなぁ。


「俺、ちょっと上行って来るわ。」


空になった皿と割り箸を持って、海斗は突然立ち上がった。


海斗が去って行った瞬間、雫が『何があったの!?』と目を輝かせて聞いてきた。

私は砂浜にため息をついて、砂だらけになったビーチサンダルに目を落としながら、昨日の出来事をすべて話した。




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