星の砂 **海と空の秘密**
私は俊兄から、焼きそばの作り方を空き時間に教えてもらい、焼きそばを担当することになった。
一方、海斗は色々な料理を担当し、手際よく出していた。
やっぱり生意気だ。
「おい、バカ!焦げてる!」
「え? ぎゃーーっ!!!」
海斗の一声で、我に返った。
鉄板の上の焼きそばは、真っ黒に焦げていた。
これじゃ焼きそばじゃなくて、焼き焦げ…。
「ったく、お前何やってんだよ。ほんとドジ。」
海斗はそう言って、焼き焦げをさっさと始末してくれた。
私はそれをつまらなそうな目で見ながら、抵抗する。
「ドジですいませんね。かわいくないし、バカだし…。」
「分かってんじゃん。」
「え!?そこ普通否定するでしょ!?」
「俺はしない。」
海斗は、私のいじけ発言に対応しながら、焼きそばを手際よく作り直した。
その手際のよさは、俊兄顔負けかも…。