星の砂 **海と空の秘密**

私を抱きしめる海斗の力が強まる。

私の頭に手を乗せ、腰をぐっと引き寄せた。



「ここみ……好きだ」




私は、海斗の背中に手を回した。

海斗の声が震えていて、それがどうしようもないくらいに可愛くて、微笑んだ。




「私も好きだよ、海斗」




海斗とこんなに近づくのは、初めてだった。

緊張しているの気付かれないかな、と思ったけれど、海斗の方が緊張していることに気付いた。



「はは…。めっちゃかっこわりぃな、俺。すげー心臓バクバクしてるし」


「かっこわるくなんかないよ。めっちゃかっこいい…」



そう言って顔を上げた途端、キスをされた。

不意打ちすぎて、何が起こっているのか分からなかったけれど、幸せだと思った。




「すげー好き…」




私たちは、夢中でキスとハグを繰り返した。


これから何が起こるかも知らずに……。