星の砂 **海と空の秘密**
海斗が離れていってしまった途端、私はなぜだか涙が溢れてきてしまった。
泣き声を抑えようとするが、声がもれる。
すると、海斗が再び上から降りてきた。
「ここみ、もうちょっと奥行って。」
私は言われた通り、体を奥へと動かし、壁にぴったりとくっ付けた。
海斗は、空いたそのスペースに体を寝かした。
「大丈夫だから。一緒に寝よ。おいで?」
私は海斗に擦り寄った。
海斗は優しく私に布団を掛けなおし、ずっと私の頭を撫でていてくれた。
「海斗……」
「ん?」
「好き」
「知ってる。俺も……」
そして、私たちはどちらからともなくキスをした。