星の砂 **海と空の秘密**
★4人の出会い
歩くこと10分。
「あっつーい!!!何なのよ、もう!!!」
私は、サングラスに長袖で、日焼け対策万全。
もちろん日焼け止めも塗りたくった。
でも、さっきからセミはうるさいし、ビーチサンダルのせいで足の指が痛い。
私は、海が嫌い。
ビーチサンダルの中に砂が入ってうっとうしいし、夏は人だらけだし、何しろ焼けるし。
砂浜をザクザクと歩くと、やっと海の家らしきものが見えてきた。
白い砂浜を埋め尽くすほどのカラフルなビーチパラソルと、テトラポット。
太陽の光に反射して、海の波がキラキラしている。
今日の海は、穏やかだ。
楽しそうな人たちとは、全く対称的な私。
重い荷物と共に、重い気持ちを抱えたまま、海の家を目指した。