君に溺れる。
彼女はそれを拒まずに受け入れる。

結局俺はそれ以上進むことが出来なくて、途中で中断する。
彼女もそれを理解して、特に何も咎めなかった。

暫くの沈黙の後、彼女が口を開く。

「…終わりたくない」

その声は彼女から初めて聞く類のもので、震えていた。

「俺も」

と、俺は答える。
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