ある日のこと

どっちもとっても似合っていた。

小柄な彼女に花柄のワンピースは
とても可憐な感じで似合っていて

もう一つの苺のワンピースは
少し背伸びした感じが受け取れて
それもまた可愛らしかった。

―wどっちもいいんじゃない?

かわいいとも言えるはずはなく。
どっちつかずな返信をする。

―それはなし!!

いつもながらの早い返信で帰ってきた。
この言葉を打った後に
彼女は微笑んでいるのだろうなと思う。

彼女は俺に反抗するとき
言ったあとハニカんだような、
嬉しそうな微笑を洩らし、
俺の肩を素晴らしい力で叩く。
それは、普通に痛いけど。

―てかそれどこに着てくの?

そう返すとなぜかいつもより遅く返信が帰ってきた。

―明日、初デートなんだ(●´ω`●)ゞテレ
で、デートのときにはワンピじゃん!?どっちが男の子はいいのかな?って思って…。








   一瞬手が止まった。

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