Angel Love〜愛は天使からの贈り物〜
何時間経っただろうか。
私は待ちくたびれて寝てしまっていた。
私は夢を見ていた。
もちろん勝也の夢を。

夢の中の勝也は満面の笑顔で私に笑いかけていた。そして私に手を伸ばし、

『…瞳…』

と名前を呼ぶ。
その笑顔に私も笑顔で返し、差し出された手に自分の手を伸ばした。
すると勝也は私を強く抱きしめ、こう言った。

『瞳…ゴメンな…ゴメン…俺は離れてもずっとお前だけを愛してるから…だから、今の自分を大切にしろ。そして幸せを掴め…』

私には勝也が何でこんなことを言うのかこの時は理解できなかった。
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