Blue Moon
02.知らない世界
―――――――
―――
――
朝日がちょうど顔にかかった時、目が覚めた。
見るものすべてに興奮していたせいか、よほど疲れていたのだろう。
しかも、自分がいつ寝たのか覚えていない。
「私、どうやってベッドまで…?」
うーん、と考えながら部屋のドアを開けると、ちょうどドアの前に立っていたのか、ネオと出くわした。
「おはよう、お嬢さん」
「おはよう、ネオ」
「よく眠れたかい?」
「とても!
船の中でもベッドはふかふかなのね」
「それは良かった。
お気に召したようでなによりです」
なんて言って、胸の前で手をあてて会釈する。
悪い気はしないが、なんだかくすぐったい。