月が綺麗ですね
*
「うへへへ…。」
「ちょっと先輩ー、しっかりしてくださいよー。飲みすぎですよー」
「いーの、いーの!だいじょーぶ!れす!」
ガヤガヤと賑わっている。キラキラ輝く光。私はボーっとしながら歩く。
「あの…、お手伝いしましょうか」
ふと、声をかけられる。後輩が、話している。聞いたことのある、優しい声。私は声のする方に振り替える。
「また、酔い潰れたの?幸(さち)」
そう、何度も聞いた。私の愛しい人。
「っ、実(みのる)…!」
彼ともう一度出会う。そして、また恋をする。
「久しぶりだね。いきなりでごめん。話したいことがあるんだ」