部活内恋愛‐部恋。‐



まさか掛けてくると
思っていなくて、
動揺してた。


「も、もしもし!
 北山くん…だよね!?」


『うん、俺』


「アハハっ
 俺って……(笑)
 オレオレ詐欺なら
 切りたいんですけどー..」


私が笑って言うと
近くで聞こえる北山くんの
笑い声。


トクンと
微かに心臓が鳴る。



『急に電話したのは、
 番号教えてもらったのに
 嘘の連絡先だったら
 困るなあーと思って
 念の為っ!(笑)』


心なしか
北山くんの声が
いつもより優しく、
優しく聞こえた。



< 143 / 313 >

この作品をシェア

pagetop