部活内恋愛‐部恋。‐



私がブランコに向かって
歩いていく。


北山くんは私に気付いても
そのままブランコを
立ったまま漕いでみせた。



「小さいブランコに
 背高い人が遊んでると
 かなりヘンテコだよ(笑)」

『だってお前
 来るの遅いんだもん。

 せっかく走ってきたのに
 体冷えるっつーの。』


「走ってくるなら
 あたしの方が遅いに
 決まってんじゃん;」


私はそう言って
隣のブランコに腰をかけて
ゆっくりと漕いでみた。



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