部活内恋愛‐部恋。‐


監督が何の話をしたのかは
部員達は分からないみたいだけど、
相当キツイことを
言われたらしく――…。



健ちゃんは、

「…多分だけど。
 『部員目当てなら出ていけ』
 とかじゃない?」

と、言っていた。


それっきり、
分かりやすいくらいに
見学者は減っていって
一人、また一人…。


ついにはマネが入らないまま、
今に至るみたいで…。



『――…それで!
 いま現在、
 お前はマネさんに
 なる気はあるん?』

健ちゃんは私に聞いた。


「も、もちろん!!
 期待に答えられるか
 不安だけど……。
 それに監督怖そうだし;」


「大丈夫っ!
 長川なら根性ありそうだし、
 やってけるって♪」

健ちゃんは
いつもの大きな笑顔を見せて
そう言った。



< 9 / 313 >

この作品をシェア

pagetop