部活内恋愛‐部恋。‐
監督が何の話をしたのかは
部員達は分からないみたいだけど、
相当キツイことを
言われたらしく――…。
健ちゃんは、
「…多分だけど。
『部員目当てなら出ていけ』
とかじゃない?」
と、言っていた。
それっきり、
分かりやすいくらいに
見学者は減っていって
一人、また一人…。
ついにはマネが入らないまま、
今に至るみたいで…。
『――…それで!
いま現在、
お前はマネさんに
なる気はあるん?』
健ちゃんは私に聞いた。
「も、もちろん!!
期待に答えられるか
不安だけど……。
それに監督怖そうだし;」
「大丈夫っ!
長川なら根性ありそうだし、
やってけるって♪」
健ちゃんは
いつもの大きな笑顔を見せて
そう言った。