my sweet love 〜extra〜

荘side



髄膜炎と診断されたのは
いつのことだったか記憶にないほど
毎日が辛くてしんどかったことだけ覚えてる


吐き気も落ち着いて
水くらいなら飲んでも気分が悪くならなく
なってきた頃
ずっと気にし続けて
すこしでも話せる元気がある日は
必ず確認して居た覇瑠について
衝撃の事実を知った


「覇瑠は今は…?」


「胃炎の方は良くなって
食事もすこしなら喉を通るようになったよ
お母さんが退院されて
次の日にお見舞いに来てくれたんだ
それが覇瑠にとって
かなり大きかったんだと思う。
明日か明後日には退院させるよ」


「覇瑠には迷惑かけたな…
申し訳ない…一人で不安にさせて」

「今の覇瑠にとっての特効薬は
元気なお前の姿だよ」

「早く治さないとな…
俺は後どのくらいで退院できる?」

「連日8度ギリギリの体温を
叩き出してるうちは無理です。
熱が出なくなってそれこそ食事が
まともに取れるようになるまでは無理」

「はぁ…こんなに大人しく
いうこと聞いてるのに
なんでよくならないんだ俺の体は…
早く覇瑠にあいたいのに」


「焦ってたら治るもんも治んねーよ
今回かなり体力も落ちまくってるから
退院しても2、3日は仕事も禁止な
覇瑠とゆっくりするいい機会と思って」


「まじかぁ…まぁそうなるよな…
とにかく1日でも早く治るように
お願いしますよ龍先生!」


「はいはい
1日でも早く荘先生が戻れるように
最善を尽くしますよ
その分智が今走り回ってるから笑」


「サンキューほんと。」

「はいはい病人は寝てください
寝るのが1番!
じゃあまた夜回診でくるから」





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