my sweet love 〜extra〜
あれから2時間ほど経った
そろそろ一度様子を見にいこうかな…
そう思っているとPHSが鳴った
「もしもし長谷川です」
『長谷川先生!
柚ちゃんナースコールきまして
呼吸苦しいみたいなんです
病室来れますか?』
「すぐいく」
急いで病室に向かいつつ
苦しいってことは発作が始まるか…?
パニックにならないといいけど
ガラッ
病室の扉を開けて目に飛び込んできたのは
苦しさから横向きになってる柚と
病室に響くほどの息遣いの荒さだった
「先生!」
「どんな感じ?」
「意識はあります
ただ会話は難しいです」
「柚遅くなってごめんね
少し音聞かせてね
焦らないで大丈夫だからね」
服の中に手を入れると少し冷たい
音も不整脈を起こしていて
これは苦しいはずだ
「不整脈起こしてるから薬いれよう
それから体温下がってるみたいだから
体温めてあげて。
酸素マスクして落ち着いたら
心電図つけておいて」
「はい」
「ゆずー酸素マスクするからね
ちょっと頭触るよ」
「柚ちゃん大丈夫だからね
すこーしずつゆっくり呼吸しよう」
看護師が柚の背中を摩りつつ
落ち着かせてくれている間に
俺は薬を投与した