my sweet love 〜extra〜
次に開いた扉で
龍が到着してくれた
「どんな感じ?」
「熱は8度3分で上がってます
30秒ほど前から不整脈のようで
柚ちゃん呼吸が安定してません」
「ありがとう
発作止め注射でいれちゃおう
あと解熱剤は点滴で入れて」
「はい」
「柚?大丈夫だよ
その調子で焦らないでいこう」
横になったままで辛いから
龍が力の入らない私の体を
支えてくれて座った状態にしてくれた
それからもなんとか呼吸を
落ち着かせるように頑張ってはいるけど
時間とともに
体に力が入らないのも
全く入らなくなってきてしまって
深い呼吸を意識することも
出来ないくらい体が言うことを聞かない…
「柚?聞こえる?
少し俺の手握ってくれる?」
そう言われても微かにしか
反応ができなくなっていた