my sweet love 〜extra〜
龍side
俺の手をほとんど握れない柚
「先生柚ちゃん意識が…」
「ちょっと弱いね…
悪いんだけど浅香先生呼んでくれる?
俺が呼んでるって言って」
「はいっ直ぐに電話します」
徐々にかろうじて入っていた力さえも
抜けて行く柚
薬を入れたおかげで
不整脈のほうは落ち着いて来てはいるけど
全身状態があまりに悪すぎる…
首元でさえ
支えていないと上を仰いでしまうほど…
こんな中でも意識があることが
可哀想でならない
電話から直ぐに
荘が病室に駆けつけてくれた
「龍大丈夫か?」
「発作は薬で止まって来たんだけど
その分意識はあるのに
体が力入らなくなっちゃって
熱も急激に上がって来てるんだ」
「わかった
もう一度体温測ろう」