my sweet love 〜extra〜



眠れてるような
起きてるような
そんな感じが続いていた



冷やされてる頭が気持ちいい…



スーッと眠りにつけたと思うと
直ぐにふと目が開いて
暫くふわふわした感じでいた





それが暫く続いて
なんとなく眠気より目が開いてる時間が
長くなってきて
だんだん頭も起きてきた



はっきりしてきた頭で
視界に捉えた龍は本を読んでいる


私はぼーっと龍のことを見続けていた



ふと本から視界をずらした龍の目と
私の目がバッチリ会った



「ウトウト続けてたから
眠れたかと思ったけど起きちゃったね
気分はどう?」


「へーき…」


「薬入れてから2時間くらいかな
熱も少し下がってるよ」


「龍」


「ん?どうした?」


「帰らなくて…いいの」


「今日は柚と夕飯食べてから
帰ろうかなって思ってるよ
さっきだいぶ体力使ったから
食べれなかったらそれでもいいんだけどね」


「明日も…仕事、でしょ」


「俺の心の癒しは
柚といる事だけだからさ
家に帰っても柚居ないし
それに、柚はそんな事気にしないの
柚あんまり意識はっきりしなかった時期から
他の先生たちから
しっかり休んで体力戻さないと
仕事させないからなって言われてるんだよ〜」


「ふふっ」


「笑うなよ〜
柚んとこICUだったから
あんまり長く居れないし
こっそり勤務後残ってても
みんなに帰れって言われて
俺も辛かったんだから。
柚とこうしてご飯食べたり
話したりできるようになって
それだけで俺の癒し!」



「あり、がとう」


「だから今日は夜まで居るから
なんでも言って
俺のことは気にしなくていいから
今はゆっくり休んでたくさん食べて
1日でも早くよくなろうな」




そう言われて頭を撫でられて
いろんな感情が込み上げてきて
ツーっと涙が溢れて
龍がそれを拭ってくれて
そこでぷつっと私の意識は切れて
ぐっすりと眠りについた







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