my sweet love 〜extra〜
そう言って挟まれた体温計が
音を立てる頃には
荘の中では決まっていたらしく…
「よし病院いこうか
熱も8度7分まで上がってるし
このままだったら辛いままでしょ?」
「……んー……」
「少し眠ってからにする?」
「…あ、……」
「ん?…もしかして
俺が行ってから眠れてない?」
肯定できずにただただ黙ってしまった
「そっか
辛かったね。電話してきてよかったのに
無理させてごめんね
今日午前だけでよかった
ちょっときついかもしれないけど
俺が抱えて連れていくから
病院頑張ろうか」
「ん」
「ありがとう覇瑠
一応龍には言ってあるから
電話して開けといてもらうね」
そう言われ抵抗もできずに
荘に抱えられて運ばれた