だから君に
横を向けば、君がいた。
ただ前だけをじっと見てる君がいた。
「俺は……」
俺が口を開き、話そうとしたとき頭の中にいろんな映像が浮かんできた。
いろんな表情の君が浮かんできて、最後に怒った君の顔が浮かんだ。
この顔は……
俺は頭に浮かんでくる映像のまま、思い出の中に入っていった。
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この怒った表情は、俺が初めて見た君だった。
忘れてなかったんだ。
ずっとずっと、心の奥。
しまいこんでいた思い出の一つ。