諸々の法は影と像の如し
「ああ、この調子だと、穏やかな優しい御魂が降臨しそうだな」
結界の外ですら何とも心地よい空気になっている。
守道がうっとりとしていると、いきなり章親の呪が止まった。
そして次の瞬間、物凄い気の渦が感じられた。
「っ!!」
異変に気付いた守道が腰を浮かせた、そのとき。
「うわぁっ!!」
章親の叫び声と共に、何かが落っこちて来た。
「章親!」
守道と吉平が駆け寄り、結界を覗き込む。
ばばっと放電しているように激しく光り、しばらくしてから光が消える。
衝撃で蝋燭も消えてしまったので、閉め切った室内は暗く、よく見えない。
「章親、大丈夫か?」
守道が叫ぶが、結界内からは返事がない。
吉平が慌てて灯を持ってきた。
「吉平殿……。結界を解いても大丈夫でしょうか」
「う……む……」
不測の事態を想定し、結構頑丈に結界を張ってしまったため、解かない限りは中に入れない。
吉平は首を伸ばしてよくよく結界内を見てから、大丈夫だろう、と結界を解いた。
「章親っ!」
結界に飛び込んだ守道だったが、すぐにその足が止まる。
何かが章親の上に覆い被さっているのだ。
「あ、章親……」
恐る恐る声をかけてみると、その章親の上のモノが、もぞりと動いた。
思わず守道が身構える。
結界の外ですら何とも心地よい空気になっている。
守道がうっとりとしていると、いきなり章親の呪が止まった。
そして次の瞬間、物凄い気の渦が感じられた。
「っ!!」
異変に気付いた守道が腰を浮かせた、そのとき。
「うわぁっ!!」
章親の叫び声と共に、何かが落っこちて来た。
「章親!」
守道と吉平が駆け寄り、結界を覗き込む。
ばばっと放電しているように激しく光り、しばらくしてから光が消える。
衝撃で蝋燭も消えてしまったので、閉め切った室内は暗く、よく見えない。
「章親、大丈夫か?」
守道が叫ぶが、結界内からは返事がない。
吉平が慌てて灯を持ってきた。
「吉平殿……。結界を解いても大丈夫でしょうか」
「う……む……」
不測の事態を想定し、結構頑丈に結界を張ってしまったため、解かない限りは中に入れない。
吉平は首を伸ばしてよくよく結界内を見てから、大丈夫だろう、と結界を解いた。
「章親っ!」
結界に飛び込んだ守道だったが、すぐにその足が止まる。
何かが章親の上に覆い被さっているのだ。
「あ、章親……」
恐る恐る声をかけてみると、その章親の上のモノが、もぞりと動いた。
思わず守道が身構える。