幸せ
「…はい?」
「みんなウケるよね。俺が王子様?ありえないありえない。そもそも、いつもの演技の俺なら女子にぶつかるようなことしねぇよ。さっきのは、友達とふざけあってたからで…」
いや。私はそんな話求めてない。
「とりあえずまぁ…ぶつかったのはごめんな。あと、このこと内緒ね。ばれたらあとあと面倒だから」
「はぁ…」
「うん。まぁ、わかってくれればいいんだけど」
わかったつもりはない。
「それでは、自己紹介を行うぞー!1番から順番に、どーぞ!」
久我山くんの表裏のギャップのあまりの凄さに唖然としている間に、どんどん自己紹介は進んでいき。
ついに私の番に。
「えと…白崎 美梨です。1年間よろしくお願いします」
「かーわいい♪」
「へ⁉︎」
私が自己紹介をすると、クラスメイトの男子からのまさかの一言。
「うるさいぞ葛西!おまえは黙っとけ!…すまんな白崎。こいつもとからこんなんで…今日のところは俺に免じて許してやってくれ!な!」
と、湧谷先生が必死に頭を上下に振った。

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