アイドルとわたし
「し、下着は姉ちゃんの使ってないやつあるから!!!
それ使ってください!!」
「え!?ありがとうございます!」
智哉くん、お姉さんいるんだ。
きっとすごく美人なんだろうな。
下着問題も無事解決したし
そろそろ上がろう。
お風呂をでてスウェットに着替える。
「智哉くんの、匂い…」
洗剤のいい香りなんだけど、爽やかな柑橘系の智哉くんの香りもする。
なんだか、智哉くんに包まれてる気分…
あたし変態だ。
でも仕方ないよ。
好きな人の服を着てるんだよ?
嬉しくない訳がない。
「智哉くん、お風呂と着替え、ありがとうございました」
智哉くんがいるリビングに向かってお礼を言っても、返事がない。
「あれ?智哉くーん?」
またお出かけしちゃったのかな?
あたしどうすればいいんだろう。
ソファに腰を降ろそうとすると
あ、いた。
ソファでぐっすり眠る智哉くんがいた。