アイドルとわたし






「覚悟はできてる?」




「少し不安もあるけど



智哉くんもSKYも好きだから。





だから大丈夫。あたし頑張る。


でも、ちょっと苦しくなったときは助けて欲しい」






あたしも桃を真っ直ぐ見つめて言った。




あたしの本気も伝わるように。




「分かった。




真央が本気なら応援する。




ただ、相手が相手だってことは忘れないで。



真央が選んだ道がどれだけのものかってことだけは」





「うん」




「真央」





桃があたしを思ってあえて厳しいことを言ってくれてるのは分かってる。





でも、これが世間の意見で




あたしの気持ちを少し重くした。




でも、桃に名前を呼ばれて少しうつむいていた顔をあげる。





「やっと、出会えたね。



おめでとう」




「夢って持ち続けるものだねー(笑)」






涙目で微笑む桃の顔が優しすぎて




なにも変わらない優くんの優しさが嬉しくて





「ありがとう…」





なんだか涙がこみ上げてきた。














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