アイドルとわたし
まだ出会って間もないけれど
俺は真央のことが本気で好きで
幸せにしたいと思っているんだ。
「撮られないことだけは気をつけなきゃ。
4人にも、彼女にも迷惑になる」
大事な俺の居場所。
二つの大事な居場所を守りたい。
リーダーとして、彼氏として。
「ともやんがそんなにゾッコンになるなんて(笑)
彼女紹介してよ~(笑)」
爽くんがケラケラ笑いながら言ったとき。
「リーダー、爽くん、おはよう!」
「おはよっす」
「今日も頑張ろうねえ」
他の3人も入ってきた。
「おはよ」
「少し遅い(笑)おはよ」
5人揃うと一気に楽屋が明るくなる。
半分以上、伊月のパワーだと思うけど。
「で!で!で!
爽くん、聞いてくれた!?」
「うん、紹介してくれるって」
「「「え!!まじ!?」」」
「リーダー、本当にいいの!?」
「は!?え!?なに!?」
「俺らに彼女!
紹介してくれるんでしょ!?」
「は!?」
爽くんのほうを見ると
名前の通り爽やかな笑顔を見せる。
この野郎…
「いいよね?ともやん(笑)」
本当にもう…こいつらは…(笑)
「いいよ。
でも、聞いてみるから待って」
「「「「やったー!」」」」