アイドルとわたし





「いやー、真央ちゃんごめんね?



怖かった?」






瞬くんがさっきの冷たい目がウソのように優しい目になってあたしに問いかけてくる。






「少し…(笑)


でも、みなさんにとって智哉くんは大切な人だから



これくらいは覚悟してました!




だから大丈夫です」






「あー、いい子。



ともやんにはもったない」





「ねえリーダー!



こんないい子どこで捕まえたの!?」





「真央ちゃん、智哉さんをよろしくね」






みんなからお墨付きをいただけて




その光景を父親のように見守る智哉くん。






あぁ、あたし





「「「「え!?真央ちゃん!?」」」」





「真央!?どうしたの!?




おい!お前ら真央になに言った!?」




「「「「いやいやいや!なにも言ってないよ!!!」」」」






いきなり泣き出したあたしにおどおどするSKY。





こんな5人、普段は絶対に見られない。





「違うの!すごく、幸せで。嬉しくて。




ごめんなさい、簡単に泣いて…」





本当はすごく怖かったから。




でも、みんなの笑顔を見たら一気に何かが解けて。






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